日本-食品接触材料-添加剂ポジティブリスト

日本では、食品接触材料を管理するために「ポジティブリスト」制度を採用しており、これは食品接触用途で使用が認められているすべての化学物質をリスト化するものです。ポジティブリストは合成樹脂に適用され、合成樹脂以外の材料には及びません。対象は、器具、容器、包装から食品に移行する物質、これらの表面に帯電防止や防曇目的で塗布される物質、原材料の化学変化によって生成される物質、そして重合反応を助ける触媒や添加剤で最終製品に残留しないと想定される物質です。日本の食品接触材料ポジティブリスト－添加剤では、添加剤を分子量1000未満の有機低分子物質で、基材の物理的または化学的性質を変化させ、化学反応を経ずに最終製品に残留するものと定義しています。これには特定の官能基を持ち基材に特有の効果を示し、分子量が1000を超える物質も含まれます。常温常圧で液体の分子量1000超の物質や、基材に特有の役割を果たす特定官能基を持つ物質も添加剤としてリストされています。日本の食品接触材料ポジティブリスト－添加剤では、添加剤番号1から827までを許可しています。リストには、連番、物質名、5つの異なる材料区分ごとの許容量、各添加剤の特別規定が記載されています。