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2025年7月4日施行のブラジル新GHS基準の義務的実施:あなたのSDSとラベルは準拠していますか?

2025年07月03日
ブラジル
GHS
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ブラジル技術規格協会(ABNT)が2023年7月3日に発表した改訂版GHS国家規格ABNT NBR 14725:2023は、2025年7月4日に正式に施行されます。この包括的な分析は、企業がSDSおよびGHSラベルの適合性を確保するための3つの主要な運用要件を概説しています。

I. GHS分類の更新

1. 新たに2つのGHSカテゴリーが追加されました:「感作爆発物」と「オゾン層に有害」です。

感作爆発物は、新しい物理的危険であり、処理によって爆発性が抑制された固体または液体の爆発性物質または混合物を指します。分類は国連試験基準マニュアルの修正燃焼速度(Ac)に基づきます。感作爆発物は4つのカテゴリーに分かれます:

  • カテゴリー1: Ac 300 kg/分 かつ 1200 kg/分;
  • カテゴリー2: Ac 140 kg/分 かつ 300 kg/分;
  • カテゴリー3: Ac 60 kg/分 かつ 140 kg/分;
  • カテゴリー4: Ac < 60 kg/分

オゾン層に有害は、新しい環境危険であり、モントリオール議定書付属書に記載されているすべての物質(例:HFC)またはこれらの物質を0.1%含む混合物を含みます。

2. 可燃性ガスの分類の調整。

可燃性ガスカテゴリー1は、さらにカテゴリー1Aとカテゴリー1Bに細分化されました。発火性または化学的不安定性を持つガスは自動的にカテゴリー1Aに分類されます。

3. 健康危険の大幅な変更。

国連GHS第7版に基づき、ABNT NBR 14725:2023はより詳細な分類基準を提供し、混合物の分類における閾値および濃度限界の使用要件を強化しています。主な変更点は以下の通りです:

  • 生殖毒性: 危険分類名は「生殖および授乳毒性」から「生殖毒性」へ更新され、GHSに整合しました。
  • 皮膚腐食/刺激: サブカテゴリー(1A、1B、1C)が正確に判定できない場合、カテゴリー1は一般カテゴリーとして正式に使用可能です。同時に、皮膚腐食/刺激はカテゴリー2およびカテゴリー3の2つの分類も含みます。
  • 重篤な眼損傷/眼刺激: カテゴリー2は明確に細分化可能です:2/2A 眼刺激、2B 中程度に可逆的な眼刺激。さらに、カテゴリー1の内容は変更されていません。
  • 呼吸器または皮膚感作: サブカテゴリーとしてカテゴリー1、カテゴリー1A、カテゴリー1Bを明確に導入。
  • 急性毒性(吸入、ガス):カテゴリー4に対応するATE値(急性毒性推定値)を更新。

II. GHSラベルの更新

ABNT NBR 14725:2023の実施後、特に小容器ラベルおよびGHS分類のない製品のラベル要件に大きな変更が生じます。

1. GHS分類のない製品については、新基準でラベルに以下の情報を含める必要があります:

  1. 製品識別;
  2. 供給者識別;
  3. 必須表記:「ABNT NBR 14725による危険分類なし」または「UN GHSによる危険分類なし」。

2. GHS分類のある製品については、新基準に基づくラベル要件は以下の通りです:

  1. 製品識別 - 更新なし;
  2. 供給者識別 - 更新なし;
  3. 化学成分名 - 健康危険のある成分に限り必須(ただしSDSには健康および環境危険のあるすべての成分を含める必要があります);
  4. 危険ピクトグラム - 更新なし;
  5. シグナルワード - 「危険」と「警告」を維持;「注意」は削除。
  6. 危険有害性情報(Hフレーズ) - H206やH207などの危険有害性情報を追加し、H270やH314などの危険有害性情報を改訂。
  7. 予防措置情報(P用語) - P102、P112などの新しい予防措置情報を追加し、P103、P104などの情報を改訂、P221、P235+P410などの情報を削除。
  8. 補足情報 - 新基準ではSDSは「入手可能である場合がある」と示す必要があり、以前の「必ず入手可能でなければならない」という要件から変更。

3. 小容器のラベル要件:

容量250ml以下の包装は、折りたたみラベル、吊り下げタグ、中間包装ラベルなどの代替方法を使用可能。

III. SDS要件

  1. 文書名称の変更:FISPQはFDS(Ficha de Dados de Segurança、ポルトガル語で安全データシート)に変更
  2. セクションの更新
    • セクション1:ブラジル国内サービスの24時間365日緊急電話番号が必須
    • セクション3:危険成分の化学名、CAS番号、濃度データが必要
    • セクション9:固体物質/混合物の粒子サイズデータが必要

さらに、ブラジルの公用語はポルトガル語であるため、ABNT NBR 14725:2023に基づき、GHSラベルおよびSDSはポルトガル語で提供されなければなりません。

ブラジルへの輸出企業は、化学品供給者として、現在使用しているSDSおよびGHSラベルがABNT NBR 14725:2023の要件に適合しているか速やかに確認し、可能な限り早期に更新を開始する必要があります。特に24時間緊急相談電話番号の新しいSDS要件に関しては、事前にブラジルの顧客と確認することが望ましいです。第三者の緊急電話サービスが必要な場合、委任手続きと期間が長期化するため、委任作業を早期に開始し、長期間の委任による港での貨物拘留などの問題や不要なトラブルを回避することが強く推奨されます。

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