2024年4月2日、マレーシアの官報にて労働安全衛生(改正)法2022年(以下「改正法」)が2024年6月1日に施行されることが発表されました。この法律は2022年3月4日に承認され、3月16日に公布されました。この改正は1994年から施行されている労働安全衛生法を更新するものです。
主な改正内容は以下の通りです:
1. 適用範囲の拡大:
労働安全衛生法(1994年)は主に製造業、サービス業、建設業などの高リスク産業に適用されていました。改正法は公共サービスや法定機関を含むマレーシアのすべての職場に適用されます。
2. 雇用者の責任強化:
- 安全で健康リスクのない作業機器およびシステムの提供と維持
- 建設作業、機器の使用、資材の取り扱いおよび輸送の安全を確保するための安全対策の策定(十分な時間、予算、その他の資源を含む)
- 従業員の安全と健康を確保するために必要な情報、指導、訓練および監督の提供
- 作業場および通路の安全維持、健康被害のない環境の確保
- 作業中に発生する可能性のある緊急事態に対応する手順の確立
3. リスク評価と管理の義務強化:
リスク評価の義務を導入し、雇用者に潜在的な安全および健康リスクの評価と管理を求めています。
4. 労働安全衛生訓練の規定更新:
実務者に対し、安全衛生問題への意識と対応能力を高めるための訓練の修了を義務付けています。
さらに、2024年6月1日には労働安全衛生(認可者)命令2024年、工場および機械(廃止)法2022年を含む2つの補助法も施行されます。これらの法律の実施により、マレーシアの職場の安全基準が大幅に向上します。
労働安全衛生(改正)法2022年の全文は以下のウェブサイトから自由にアクセスできます:
https://hgt.cirs-group.com/tools/rsdb/detail/djgfo87eo9hc