中国RoHS：改訂案の適合管理カタログおよび適用除外リストのパブリックコメント募集

2025年11月3日、中国工業情報化部（MIIT）は「電気電子製品の有害物質制限適合管理カタログ（2025年版）」案および「適合管理カタログにおける制限物質適用除外リスト（2025年版）」案に関するパブリックコメント募集の通知を発表しました。パブリックコメント期間は2025年12月2日までです。

主な更新点

• 適合管理カタログの拡充

最初の12製品群は最適化され、10カテゴリーに統合されました（例：プリンター、コピー機、ファクス機は「印刷/コピー/スキャン/ファクスおよび多機能機器」という1カテゴリーに統合）。さらに、比較的成熟した管理条件を持つ23の新製品タイプが追加されました。

この調整後、カタログには合計33の製品タイプが含まれ（下表参照）、すべて日常生活で消費者が頻繁に使用する電気電子製品です。

• 適用除外リストの更新

水銀に関する水俣条約などの国際環境条約の新たに発効した国内規定に基づき、関連する除外条項が修正されました。例えば、一般照明用のシングルキャップ蛍光灯における水銀の除外は削除されました。

国際的な除外要件および新規追加された管理製品を参考に、一部の除外条項が改訂されました。例えば、フリップチップパッケージのはんだにおける鉛の除外は削除され、電子医療機器からリサイクルされ修理・再生に使用される部品におけるフタル酸エステルの新たな除外が追加されました。

• 施行日

既存の第一弾カタログ製品は改訂カタログの公布と同時に即時施行される予定です。

新規追加された製品カテゴリーには移行期間が設けられ、2027年8月1日から施行される予定です。

改訂された除外リストは公布時に第一弾リストに置き換えられます。維持または新規追加された除外は即時施行され、削除予定の除外には移行期間が設けられ、2027年8月1日から撤廃される予定です。

2025年8月1日に公布された強制的な中国RoHS国家標準GB 26572-2025により、適合管理カタログに含まれる製品は有害物質の制限要件と表示要件の両方を遵守しなければなりません。

カタログの調整は電気電子企業に対してより高い環境保護要求を課します。カタログの拡充は強制的な国家標準GB 26572-2025と同期して実施され、有害物質制限管理体制の大幅な強化を意味します。関連企業は規制動向を注視し、生産、サプライチェーン、市場への影響に対応するために事前に適合戦略を計画すべきです。

詳細情報

MIIT