最近、ニュージーランド環境保護庁(EPA)は、グラフィック素材グループ基準2020(HSR008053)の改正に関するパブリックコンサルテーションを開始しました。この提案では、規制対象となる「子ども」の年齢定義を現在の12歳以下から7歳以下に引き下げ、ペンや鉛筆などの低リスク文房具を有害物質及び新生物法(HSNO法)の規制対象から除外し、特定の製品についてラベル表示及び安全データシート(SDS)の要件を免除することが提案されています。意見募集の締め切りは2026年9月29日です。
提案の背景
この改正は、ニュージーランド玩具販売業者協会とオーストラリア玩具協会が共同で提案しました。EPAは、この提案は高リスクのグラフィック素材への規制を集中させ、リスク管理を継続しながらコンプライアンスの負担を軽減し、国際的な規制慣行と整合させることを目的としていると述べています。
主な改正提案
主な改正内容は以下のとおりです。
- 規制対象となる子どもの年齢引き下げ:EPAは研究を引用し、子どもがグラフィック素材から受けるリスクはおよそ8歳以降に大幅に低下すると指摘しています。そのため、年齢定義の引き下げを提案しています(申請者は当初「96ヶ月未満/およそ8歳」を提案していましたが、EPAは「7歳以下」を提案しています)。
- 低リスク文房具の除外:リスクが無視できるペン、鉛筆、その他の文房具はグループ基準から除外され、HSNO法の規制対象ではなくなります。ただし、そのような製品はニュージーランドの消費者保証法及び公正取引法の対象であり続けます。
- 特定のラベル表示及びSDS要件の免除:ニュージーランドがGHS混合物濃度区分値を低く採用しているためにのみ人健康に対する有害性に分類され、国際的に認知された規制当局がそのように分類しない製品について、EPAはラベル表示通知及びSDS通知要件を免除することを提案しています。
- 範囲と参照の明確化:基準は、「危険性分類を引き起こさないが、1つ以上の有害成分を含む製品」にも明示的に適用されます。元素移行限度は引き続き欧州規格EN 71-3を参照します。
企業への影響
この改正が採択された場合、ニュージーランドに低リスク文房具や画材を輸出する企業のHSNOコンプライアンス負担(ラベル表示やSDSなど)の一部が軽減されます。ただし、「有害成分を含むが危険性分類には該当しない製品」はグループ基準に明示的に含まれることになり、関連企業は引き続きその要件を遵守する必要があります。全体として、規制は幼い子どもを対象とした高リスクのグラフィック素材に、より重点が置かれることになります。
ChemRadarの見解
ニュージーランドで関連事業を展開する化学企業は、以下に注意する必要があります。
- 製品範囲の確認:提案されている年齢定義(7歳以下)と製品の使用目的に照らして、自社のグラフィック素材が引き続きグループ基準に該当するかどうか、特に幼い子どもを対象とした製品について評価してください。
- ラベル表示及びSDS免除を注視:自社製品が「ニュージーランドの低いGHS濃度区分値のためだけに有害性に分類される」カテゴリーに該当するかどうかを確認し、将来のラベル表示及びSDS免除が適用される可能性があるかどうかを評価するとともに、有害成分を含む製品に関するグループ基準のその他の義務についても引き続き確認してください。
- 意見募集期間を活用:年齢定義、除外文房具の範囲、または元素移行限度についてご意見がある場合は、2026年9月29日までに、電子メール(GraphicMaterialsAmendment@epa.govt.nz)またはオンラインフォームからEPAに意見を提出できます。
