2025年8月18日、米国環境保護庁(EPA)は、有害物質規制法(TSCA)に基づくトリクロロエチレン(TCE)の最終リスク管理規則の施行日に関してさらなる調整を発表しました。本日発表された通知によると、TSCA第6条(g)に基づく免除規定は、当初2025年8月19日に施行される予定でしたが、さらに90日延期され、2025年11月17日までとなります。
背景のタイムライン
- 2024年12月17日:EPAは最終規則を発行し、ほぼすべての商業および消費者向けのTCE使用を1年以内に禁止しました。規則は2025年1月16日に施行される予定でした。
- 法的挑戦:複数の企業および業界団体が米国第5巡回控訴裁判所に審査を請願。2025年1月13日、裁判所は一時的な行政差し止めを認め、施行日を凍結しました。
- 事件統合:多地区訴訟司法パネルは事件を第3巡回控訴裁判所に移管。2025年1月16日、第3巡回控訴裁判所は差し止めを継続し、2025年3月28日に解除しましたが、TSCA第6条(g)の免除規定を除きます。
- 規制凍結:トランプ大統領の2025年1月20日の「審査待ちの規制凍結」覚書に沿って、EPAは2025年1月28日に連邦官報を通じて施行日を2025年3月21日まで延長し、その後3月と6月に免除条項を2025年8月19日まで延期しました。
裁判所の予定を考慮し、EPAはTCEリスク管理規則の施行日をさらに延期し、行政差し止めを司法のスケジュールに合わせて2025年11月まで延長します。
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