2025年9月25日、欧州連合官報は(EU) 2025/1930規則を発表し、(EU) 2019/1021規則を改正して、「デクロレーンプラス」とその異性体を残留性有機汚染物質(POPs)リストに正式に含めました。この規則は、それらの製造、市場への出荷、使用を包括的に禁止しつつ、航空宇宙、防衛、医療画像診断、放射線治療機器、および重要な予備部品などに対して、指定された期間の免除を認めています。
改正の詳細
1. 段階的濃度制限
- 2028年4月15日以前に、物質、混合物、または製品中のデクロレーンプラスおよびその異性体の濃度は1000 mg/kg(0.1%)を超えてはなりません。
- 2028年4月15日以降は、濃度は1 mg/kg(0.0001%)を超えてはなりません。
2. 免除
(a) 航空宇宙、宇宙、防衛用途、2030年2月26日まで;
(b) 医療画像診断用途、2030年2月26日まで;
(c) 放射線治療機器および装置、2030年2月26日まで;
(d) 以下の製品の予備部品および修理(製造時にデクロレーンプラスが使用されていた場合):
(i) 陸上自動車;
(ii) 農業、林業、建設用の固定産業機械;
(iii) (ii)に該当しない海洋、庭園、林業、屋外電動機器;
(iv) 航空宇宙および防衛用途;
(v) 分析、測定、制御、監視、試験、生産、検査用機器;
使用寿命終了または2043年12月31日のいずれか早い日まで。
(e) 以下の製品の予備部品および修理(製造時にデクロレーンプラスが使用されていた場合):
(i) 規則(EU) 2017/745に該当する医療機器および付属品;
(ii) 規則(EU) 2017/746に該当する体外診断用医療機器および付属品;
使用寿命終了まで。
この規則は発効後20日目に施行され、すべての加盟国で直接適用されます。欧州委員会は、最初の3つの免除カテゴリーの延長可能性を2028年4月1日までに再評価します。
詳細情報