フィリピン環境天然資源省(DENR)が発行した行政命令第2026-24号(DAO第2026-24号)は、2026年7月30日に正式に発効しました。この命令は、フィリピン化学物質・化学物質目録(PICCS)の2024暦年(CY2024)バッチに81種類の化学物質を追加し、それらを「新規化学物質」から「既存化学物質」に再分類するものです。これらの物質をフィリピンに輸出または現地製造しようとする化学企業にとって、市場参入のためのコンプライアンス経路がさらに明確になりました。
更新内容と法的根拠
この命令は、有害物質・有害廃棄物規制法(共和国法第6969号)、具体的にはDENR行政命令第29号(1992年系列)(DAO 1992-29、RA 6969の施行規則)第4章第2節第14条に基づいて発行され、PICCSの更新、編纂、維持を目的とし、政府、産業界、一般市民にフィリピンで輸入、使用、処理、製造、または輸送される化学物質に関する情報を提供するものです。新たに追加された81物質には、メタンスルホン酸ナトリウム(CAS 2386-57-4)および4-メチルペンタン-2-オンオキシム(CAS 105-44-2)が含まれます。完全なリスト(化学物質名とCAS番号)は、この命令の第5条に記載されています(本記事末尾のソースリンク、2〜5ページ参照)。
収載メカニズム
この命令の第3条に基づき、今回PICCSに組み込まれた化学物質は、事前製造・事前輸入届出(PMPIN)適合証明書を取得し、製造開始届(NOC)を提出した新規化学物質です。確立された取り決めの下で、特定年の12月31日以前にNOCを提出した輸入業者および製造業者は、対応する物質が翌年のPICCS更新に含まれ、今回の更新における81物質は2024年にこのプロセスを完了したものです。化学物質がPICCSに収載され、優先化学物質リスト(PCL)に含まれておらず、化学物質管理命令(CCO)の対象でもない場合、企業はさらなる届出や許可申請なしにフィリピンで製造または輸入することができます。逆に、PICCSに収載されていない物質は、原則としてフィリピンでの製造または輸入が禁止されており、最初にPMPIN評価を完了し承認を得る必要があります。
発効日
この命令は、2026年5月11日にDENRによって署名され、2026年7月15日にThe Manila Timesに掲載され、同時にフィリピン大学法律センターの国家行政登録局(ONAR)に提出されました。この命令の第8条に基づき、公表から15日後、すなわち2026年7月30日に正式に発効しました。
ChemRadarの見解
PICCSはフィリピンにおける化学物質コンプライアンスの中核となる参照目録です。今回の更新により、関連企業は以下の点に注意する必要があります。
- ステータスの確認: フィリピンへの輸出または現地製造を予定している物質が新規追加された81物質のいずれかである場合、その物質はPICCSにおいて「既存化学物質」として登録され、上記の条件の下で追加のPMPINなしに直接製造または輸入が可能です。PICCSに収載されていない場合は、先にPMPINプロセスを完了する必要があります。
- 追加規制の確認: 物質がPICCSに収載されていても、PCLに含まれているか、CCOの対象であるかを確認する必要があります。該当する場合は、対応する追加の許可または報告要件を遵守しなければなりません。
- リストの確認: 81物質の完全なリスト(CAS番号付き)は、この命令の第5条に記載されています(本記事末尾のソースリンク、2〜5ページ参照)。
CIRSのサービス
フィリピンにおける企業の化学物質コンプライアンスニーズを支援するため、CIRSは以下のサービスを提供しています。
- PICCS目録検索
- PICCS証明書の申請
- 新規化学物質のPMPIN申請
- ポリマー免除申請
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